イノベーションの起点

このような実験結果があります。

白いチョークで黒板にちょんと跡をつけ、被験者に「これは何?」と問うと、大人は皆「白い点です」と答える。
ところが3歳くらいの子どもたちに同じ質問をすると、誰一人「白い点」とは答えずに、「キリン」とか「テントウムシ」と答える。なぜなら、子どもはそれを「白い点として」見ないからです。

かれらの発想は自由なのだ。これが固定概念の働きです。
このような柔軟な思考は時としてイノベーションに大いに役立ちます。

イノベーション論を引き合いに出すと、よく言われるのが「いかにして固定概念を打破するか」ということで、現状を「当たり前」「普通」と捉えて安住してしまえばイノベーションは生まれません。

しかし、この「固定概念」というヤツの取り扱いは厄介です。なぜならその多くが本人に自覚されていないのだ。
これはつまり、固定概念の打破とは「普通を考える」というとんでもない芸当なわけです。

私たちは当たり前に行っている作業や仕組みをいったん子どもに立ち戻るような解放が必要です。
不安定で、どうとも把捉できないニュートラルな「わからなさ」こそが、イノベーションの起点になるのです。

僕はクリアでメリハリのあるで綺麗な写真が好きです。
一般的に美しいとされる加工や基本をできる限り網羅してようとしています。

しかしその一方で、そういったシガラミを全て捨て置いて、「本当に美しい写真」とはなんなのか、常に自問自答し自分の中にある固定概念と向き合う時間も大切にしています。

写真の正解はある程度定義されていて、違う写真家の作品でも解像度やホワイとバランスなどの基本的スタイルは似たものが多い。
もちろんそれら基本は大事にするし、そういった商材は耳にタコができるほど見てきた。
耳じゃなんも見れねーよ

無知が昂じてイノベーションを起こせるのなら苦労はないのです。

イノベーションの多くは新卒からではなく、同じ職で知識豊富なベテランや、全く別カテゴリーの仕事をしてきた人が会社に入社することによって起きるそうです。

まずは基本をしっかり押さえ、その上で「当たり前」に目を向け、固定概念を打破する意識を持たなければいけないのです。

皆さんが今当たり前に行っていソレは固定概念からなるものではないでしょうか。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアよろしくお願いします!

よういち

コメント

コメントする

目次
閉じる